舞台の下手には、ミネラルウォーターのペットボトルが載ったガラスの丸テーブルと籐の肘掛つき椅子。
上手にはパイプ椅子が3つとなぜかお座布団が2枚ありました。
まず東野圭吾さんが、白衣に眼鏡、手にはメモフォルダを持って登場。
白衣は昨日買ったもので、眼鏡はフジテレビに3回くらい「眼鏡が欲しい」と言ったのにくれなかったのでヤフーで買ったとの事でししたが、似合ってます。とてもカッコいい。
で、乱歩賞にも優等生と劣等生がいて、ここに3匹の「非常に見苦しい」劣等生を呼びたいと思います、と紹介されて出てきたのが、我らがブンゴー福井さんと、『13階段 』の高野和明さん、そして『天使のナイフ』の薬丸岳さん。
東野先生に座っていいですと言われて三人ごそごそと座りましたが、「見て判るとおり、彼らには全く作家としてのオーラがない。どこで失ったんだ」と。(苦笑)
で、このトークショーは、3人が「こいつらがどうしてそんなにオーラがないのに」乱歩賞を取れたのかその「能書きを聞くための」トークショーなのだそうです。
まずはなぜ乱歩賞に応募したか(、だったかな?)
ここから舞台の後ろに3人それぞれの自筆の回答が映し出されました。
福井さんの回答は、円グラフの85%程度が「金」(しかもきらきらマークつき!)後は「枚数制限が多かった」。
ちなみに乱歩賞の賞金は1000万円。でも2人で受賞の場合、半額になる事は福井さんファンならご存知のことですよね。
で、薬丸さん、高野さんファンの方にはまことに申し訳ないのですが、お二人のお答えは書いてません。*
福井さんと東野さんの掛け合いだけになってます。
質問に答える形で進んでいったので、質問の次のボールドが福井さんが書いた答え。
その下が解説(?)です。
いつも通り「」でとじてあるのが、ご本人のお言葉そのまま、後は私がノートを判読して書いたものですのでご承知おきください。
自分の作品は乱歩賞の中でどの程度か?
「新・一位!!」
ミステリのミの字もないのに取ってしまったので、新一位なんだそうです。
原稿書いて応募するのを人に言ったかどうか。
「手に負えない…」
「これはいい話です」。その時は警備員をしていて部下に出来た作品を見せていた。
5人しかいない職場で、上司の作品だから皆面白いという。
そのうちの一人が「これはもう手に負えなくなった」と言ったのだが、これはその位上達したという意味だと。
候補になったときの夢
「自己催眠」
待つのは苦痛。なので提出したという事実を忘れようと努力して、実際忘れた。
その後、講談社から封筒が送られてきて、これ何?状態。
「自分をだましきることが出来た。これは俺の誇りです」。
選考会の間、どこで待っていたか。
(3人とも)「自宅」
(「彼女んとことか一人もいない」と東野さん。福井さんが「じゃあ師匠はどこで?」と聞くと「自宅だね」(笑)。
実際は車の中で、そろそろ決まる頃かとどきどきしてとにかく事故を起こさないようにと思いながら帰ったそうです。
受賞したのを知らずに事故死なんて事になったらニュースだよなという東野さんに、福井さんが「いい話ですね」、「いい話かぁ?」と東野さん。(笑))
受賞を待つ間を作家的に表現すると。
「墓石買う?」
6時48分頃電話がなって取ると「お墓買いませんか?」という電話。
「お前が買えーー!」、ガチャンと切ったそうです。
「今でも覚えてる俺の冴えた受け答え」(笑)
受賞を聞いて
「半額かよ…」
500万がばたばたと飛んでいった。
受賞してから変わった事。
「みんなやさしい」それまでは遠慮しながら仕事中に書いていた。
最終選考に残ってからはどうぞどうぞ君は書いていたまえ、という感じになった。
受賞できた理由。
「運!50% 勢い!50%」
前年の続きの話だった。選考委員が同じだと知っていたから。
(運って?と東野さん。選考委員が誰かがでかい。その人の嗜好に会うかどうか。)
編集者について
「ウワバミ」
(薬丸さんと)われわれの担当は伝説になるくらいの酒飲みだったので。
(ここで東野さんの編集者=鵜匠説が。(苦笑)作家は鵜なんだそうです。ここで「今風に言うとポケモンマスターですね」と福井さん。(今風か?(笑))「そういわれるとちょっと幸せな気がする」と東野さん。)
本のデザインはどうだった?
「茶色い」
まあ、確かに茶色いけど。(苦笑)
編集さんは、プレッシャーで福井敏晴と書いて5万部刷ってしまって、福井敏晴で行って下さいと言った、とそこまでの夢を見たそう。
本の売れ行きは?
「あら?」
かなり目論見と違った。
でも本当にどこからも連絡がなくて、3日間誰とも喋らずワープロに向かっていた。
作家生活
「外出多し」
もっと家でひたすらやる仕事だと思っていた。
作家になってよかったこと。
「さらば目覚まし」
早起きが苦手なので、好きな時間に起きて好きな時間に寝られるようになったのはとても嬉しかった。
作家は辛いと思うこと。
「全部仕事」
好きな映画をみても、仕事の事も考えてしまう。
書かなくていい日がなくなる。
ここで『ホワイトアウト』真保裕一さん登場。
座るところがなくて、ここで出てきたのが例のお座布団でした。
真ん中でお座布団に正座なさって、東野さんに向かって、「この人は何にもしないで遅刻してきた」とまくし立てる真保さん、おかしかったです。
日本推理作家協会は、体育系で、理事は奴隷(このあたりはどこぞで聞いた覚えが…)。
福井晴敏も奴隷に引きずり込む予定だったのに、こいつも遅刻ばかりなので、と。(笑)
作家という職業
「孤独」
独身の時、4時半くらいにコンビニに手巻き納豆寿司を買いに行って、今日はコーンクリームスープがあると喜んだ自分がなんて寂しいんだと気がついた時に感じた。
ここで東野さん、夜中に伸びをして「うーん」と言った時、おれ今日はじめて声を出したと思った時孤独を感じた、と。
乱歩賞に注文つけるなら。
「なぜホームズ?」
今は乱歩の胸像だそうです。
ここで真保さんが、最初の頃は、まだ乱歩が生きていたので生きている人を像にするのは失礼だろうというのでホームズにしたと仰っていました。
どうせなら、マスクしてがははははと笑っている怪人二十面相の像でももらえるなら、それだけで応募すると福井さんが言うと、東野さんが「じゃあ今度の理事会にかけておくから」で「理事会来いよ、きみ」と言ってました。(笑)
ここで再度真保さん。
このところとても女性の応募者が少ないのだそうです。で、ここにいらっしゃる方で作家を目指している方は是非応募してくださいと言ったら「銅像を小林少年にするとか?」と福井さん。
いや、高笑いしてる二十面相の像とか美形な小林少年の像とかに惹かれて乱歩賞に応募する人もあまりいないと思いますが…。
乱歩賞の知名度
「てか、オレも…」
乱歩賞を取ったというと、へーそれ凄いの?と聞かれてがっかりするけど、今までどんな人が取ってるの?といわれると実は自分も「……」になってしまう。
受賞作家としての賞味期限
「条件付無限!」
乱歩賞作家として人々を「ひれふせさせるには」東野圭吾とか真保裕一の活躍に掛かっている。
「東野圭吾とか取ってるんだぜ」といえば、ああそうなんだ、と来るのでお二人の活躍に掛かっているという意味の条件だそうで。(笑)
応募が増えるようなキャッチコピー
薬丸さん「めざせ!一世紀の歴史へ」
後に頑張ろう栃木とか付きそう、と福井さん。確かに。(笑)
「嬉しすぎて、トラウマ」は高野さん。
うーーーーん、意味を書き忘れてしまいました。(汗)(最初このお二人の発言、取り違えて書いてました。失礼いたしました。)
で、福井さんは「実力・ドリームジャンボ」
少なくとも宝くじより確率は高かろうと言う事なのだそうですが。
で、この三人のをまとめたのが
「一世紀のトラウマ!
ドリームジャンボ!!」
…………、東野さんが言うまでもなく、絶世の美形小林君像つけても誰も応募しないと思います。
という事で、爆笑のトークセッションは終わりました。
うわー、長かった。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
とても楽しかったトークの雰囲気の片鱗でも感じていただければ幸いです。
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